Blog

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (16): アドバンス・ケア・プランニング

小松秀樹: 蔵本浩一は、『地域包括ケアの課題と未来』で、ACPを「将来の意思決定能力の低下に備えて、今後の治療・療養について患者・家族とあらかじめ話し合うプロセス」と定義している。将来の意思決定能力低下に備えたインフォームド・コンセントである。
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (11): 急性期病院からの退院と自治体病院建設

小松秀樹: 国、自治体の赤字が膨らむ中で、病院の新築を契機に、自治体の存続が脅かされる事態が頻発する可能性がある。すべてを把握し、長期的見地から国益を考え、国民を適切に指導する「お上」は、存在しない。これを住民は覚悟すべきである。
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (9): 小松俊平「規格」について考える

小松秀樹: 2012年、筆者が安房10万人計画を提唱した直後、ケアの水準を向上させて地域優位を作るのに、規格が有用ではないかという意見が出てきた。以後、粘り強く議論を積み重ねてきた。規格とは、合理性に基づく標準化、あるいは、非権力的行動プログラムである...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (8): 鵜尾雅隆「財政難の中での寄付の役割」に関連して

小松秀樹: 鵜尾雅隆氏は日本ファンドレイジング協会の代表理事であり、アメリカの寄付集めのための大学院を卒業された寄付の専門家である。日本にNPOのための寄付市場を整備すべく活動してこられた。日本のNPOは1998年のNPO法成立で大きく動き始めた。アメリカでは、年間数千億円の予算規模を持つNPOが活躍している...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (7): 高橋泰「首都圏の医療・介護の近未来」について

小松秀樹: 高橋泰氏は、全国のほとんどの2次医療圏を訪問し、実情を自身の目で確認されている。学者なので、目で見るだけでなく、数字でも把握している。それどころか、誰もが2次医療圏について詳細な比較検討ができるよう、2次医療圏データベースを作成し、公開している...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (6): 宮本太郎「地域持続の雇用戦略」について

小松秀樹: 宮本太郎氏は政治学者である。私は政治学者について、高みから政治行動を観察し、皮肉で乾いた見方を提示するひねくれた人たちという印象を持つ。権力の動きを人間の悪の部分を含めて、突き放して観察する。どうしても、人のよい政治学者というものが想像できなかった...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (5): 小松俊平「官民役割分担の原則」を語る

小松秀樹: 一般的に、めったなことで、行政は期待通りには機能しない。これは、行政の活動が法に基づかなければならないことに由来する。この欠点を補完する手段は、原理的に市民側が用意すべきものであるが、日本国民は、いわゆる市民活動家を含めて、行政にあらゆることを依存しがちである...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (4): 和田勝「介護保険制度の設計思想」を語る

小松秀樹: ある会合で役人が嫌いですかと聞かれた。とんでもない誤解である。例えば、和田勝氏の業績と背景にある考え方を私は高く評価する。和田氏は1990年代半ば、高齢者介護対策本部事務局長として、厚生省(当時)のエースたちを率いて、介護保険制度の設計を指揮した...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (3): 小松秀樹「人口の変化と社会保障」を語る

小松秀樹: 日本では、合計特殊出生率が低い状態が長期間継続している。今後、一貫して出生数が減少し続ける。このため、20歳から64歳の現役世代が減少し続ける。問題は社会保障である。人口の大きい団塊世代、団塊ジュニア世代が高齢化していく...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (2): 猪飼周平「地域包括ケアの歴史的必然性」を語る

小松秀樹: 猪飼氏は、2010年に出版した『病院の世紀の理論』(有斐閣)で、イギリス、アメリカ、日本の医療システムを比較しつつ、独創性の高い議論を展開し、医療が医学モデルから生活モデルに大きく転換されようとしていることを説いた...
続きを読む >>>

『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (1): 出版にあたって

小松秀樹: 2015年8月末、『地域包括ケアの課題と未来―看取り方と看取られ方』(ロハスメディア社)がやっと出版までこぎつけた。映像シリーズ制作が主目的で、本書はシナリオを書籍化したものである。この話が持ち込まれて以後、次々と障害が立ちふさがり苦労の連続だった...
続きを読む >>>